LOGINその後は、村の広場でルフィアとレイニーは穏やかな午後を過ごしていた。レイニーは膝の上に座っているルフィアを優しく抱きしめながら、微笑んだ。
「こうしてるとさ、出会った頃を思い出すね。ルフィアが話を掛けてきて、宿を紹介してもらってさ。みんなで部屋で話をしてたよね~。」
ルフィアは柔らかい笑顔を浮かべ、思い出に浸りながら頷いた。
「うん、あの時のことを思い出すと、ちょっと懐かしいなぁ。初めてお兄ちゃんに話しかけた時、ちょっと緊張してたんだよ。でもお兄ちゃんが優しくしてくれて、すごく安心したの。」
彼女の言葉に、レイニーは微笑んで応えた。膝の上に座っているルフィアを優しく抱きしめると、彼女は幸せそうに身を預けた。
「みんなで部屋で話してたのも楽しかったね。あれからずっと一緒に冒険してきて、本当に嬉しいよ。お兄ちゃんとの時間、大切にしてるんだぁ」
レイニーはその言葉に深く感動し、さらにルフィアをぎゅっと抱きしめた。
「俺も同じことを思ってるよ」
ルフィアはその抱擁に安心感を感じ、優しく微笑んだ。
「お兄ちゃん……ありがとう。わたしもお兄ちゃんが大好きだよ。これからもずっと一緒にいようね。お兄ちゃんと一緒なら、どんな冒険でも怖くないよ」
二人はそのまましばらくの間、温かい時間を共有しながら、村の広場でのひとときを楽しんだ。
ケルちゃんの事を思い出し、ルフィアと別れて別行動し見回りに行った。
ケルちゃんは村の守護獣なので、繋がれてはおらず村の外を好き勝手に歩き回っていた。
ケルちゃんと目が合うと、嬉しそうに駆け寄ってくるが……。あれ、ちょっと……迫力があって怖いかも、それに身体が大きすぎぃ……。このまま飛びつかれると、俺、耐えられる自信がないんですけど。
案の定、前足で飛びかかられ……地面に押し倒され3つの頭が代わる代わるに俺の頬を舐め合っていた。他から見れば、襲われているように見えると思う。かなりの恐怖映だろうなぁ……
ケルちゃんが落ち着くと、上半身を起こしてケルちゃんの頭をガシガシと撫でて可愛がった。嬉しそうに「くぅ~ん、くぅ~ん♪」と鳴いていた。
「ちゃんと、魔物や盗賊から村を守ってね」と3つの頭を撫でながら言うと「お任せ下さい。主殿」頭に響いてきた。
「ん? あぁ……これって、契約したから会話が出来るようになったのかぁ、便利で良いね♪」と喜んでいると、ケルちゃんが困った声で伏せの状態で話しだした。
「この先で、村人の子供が争っているというか……一方的に攻撃を受けていますが、どうなさいますか?我には、外部からの攻撃や敵意、殺意のある者の排除のご命令は受けていますが……」と伝えてきた。村人同士の争いかぁ……話が出来なければ、止めることも仲裁をすることも難しいね……。下手に止めれば、好きなように言われてケルちゃんの立場が悪くなるかもだしなぁ。
「うん。ケルちゃんの役目は、外部からの攻撃や敵意を持つ者の排除だけでいいよ。今回は、俺が見てくるね〜。情報をありがと!」ケルちゃんにお礼を言い、森の奥に進んで行った。
「お前、臭いんだよ!村から出ていけよ!」
「お前みたいなヤツがいるから、うちの食料が減るんだろ!なんでお前を食わせないといけないんだよ!」 「私の友達が拐われて、あんたが残ってるのって逆でしょ!あんたが拐われればよかったのに」ふぅ〜ん、子供のいじめかぁ……話を聞いていると孤児で面倒を見ている家族の子供が不満をぶつけてるのと、それに友達が拐われた怒りを関係ない人にぶつけている子と、友達の付き合いだか面白半分でいじめてる子かな。
「おーい。いじめてると、お前ら魔物や魔獣に襲われてる時に助けてあげないぞ〜」こんな事を言ってもやめるわけないんだけどね。
俺の姿を見ると慌てて10歳くらいの獣人の子供が逃げていき、残された子は地面にうずくまり震えていた。
「ん〜大丈夫かぁ? あぁ……ケガしてるじゃん……」地面に体を守るようにうずくまり、見えていた膝からころんだのか擦りむいていた傷から血が出ていた。
「こんなの……だ、だいじょうぶ……」小さく震えた声で返事を返し地面に座り、ジッと俺を見つめてきた。
少女は、銀髪のセミロングヘアーと青い瞳を持つ、可愛らしい顔立ちの美少女だった。見た目は5歳くらいの少女に見える、その無口で無表情な姿が彼女の独特な魅力を引き立てていた。
「そうなの?痛そー……」と、心配をした表情をして傷を見ていた。「お兄ちゃん……でしょ。これくらい、がまんしなきゃだよ。」痛みを我慢している表情でいってきた。
「ん……放っておくのは良くないよ、治せるものは直しておこうね♪」地面に座り込んでいた小さな女の子を抱えて、座るのにちょうど良い倒木に座らせた。
「うにゃ!? わぁ、わわぁぁ……」少女が驚いた声を上げたが、抵抗をせず大人しく座った。膝の擦り傷に手を翳し回復魔法を掛けるとフワッと傷の周りが輝き傷がキレイに跡形もなく治った。
「わぁ……すごぉい。」目を輝かせて呟き、我に返ると顔を逸らした。「あ、あり……がと……」小さく呟きお礼を言ってきた。
「俺は、レイニーだよ。キミの名前は?」笑顔で自己紹介をした。
「……わ、わたしは……わかんない、「おい」とか……「お前」って、よばれてる……」地面を見つめながら無表情で答えた。あぁ……物心がつく前に孤児になったのかな。
だが、その守護者たちの奮闘も、この伝説級のドラゴンには届かなかったらしい。「アシュテリアが俺を攻撃した時、周りの警護の奴らが守ろうとしてくれてたみたいだけど……まあ、アシュテリアには相手にもされていなかったみたいだなぁ」 苦笑まじりにそう告げると、アシュテリアは「ん? そうだったのですか?」と心底どうでもよさそうに首を傾げた。「羽虫が騒いでいる程度にしか思っていなかったのですよ。レイニーくんを守ろうとした心意気だけは、認めてあげてもいいのですけどねっ」(心意気だけ、か……。ヘルフレイムドラゴンからすれば、王宮の精鋭ですらその程度の認識なんだな) 実力差は残酷なほどに明白だったけれど、主のために命を懸けようとしたその忠誠心は嫌いじゃない。たとえ攻撃が通用しなくても、俺のために動こうとした者たちがいる。影の暗殺者と、忠実なる魔犬「俺を守ってくれてるヤツがいるみたいだけど? コイツラも強いのかなぁ?」 気配の主――壁の影や天井の隅に潜んでいる者たちを指さして聞いてみた。するとアシュテリアは、当然のことを聞かれたと言わんばかりに、また首を傾げる。「あぁ、シャドウアサシンですか? 強いと思うのですよ? って、何に対して強いと聞いてるのか分からないんですけれど……人間界ならかなり強いと思うのです。というか、ここに弱いヤツはいないんじゃないかなぁ……。メイドでも、人間界ならば上級の冒険者のレベルだと思うのですよ」(メイドで上級冒険者レベルって……この王宮の基準、どうなってるんだよ) アシュテリアと比べればどうしても霞んでしまうが、彼女が強すぎるだけで、周りの配下たちも十分すぎるほどに規格外らしい。 シャドウアサシン。影に潜み、音もなく目標を仕留める暗殺の専門家か。彼らがいれば、村の隠れた防衛線としては完璧だろう。 だが、さすがに全員を連れ帰るわけにはいかない。(あまりに魔物だらけにすると、村じゃなくて魔王領になっちゃうしなぁ。まあ、余裕ができたら徐々に送り込めばいいか……。まずは、目に見える警備が必要だよな) 俺は視線を戻し、さっきから洞穴の前で行儀よく俺を待っている一団を見つめた。「ここのワンコの群れは欲しいな……強そうだし、カッコいいし」 そこにいたのは、燃え盛るような眼光と、しなやかで力強い体躯を持つ黒い犬の群れだ。威圧感はあるけれど、
「むぅ……いやぁ。わたしは、レイニーくんと一緒に行動をともにすることを望みますっ」 アシュテリアは途端に頬を膨らませ、不満を露わにした。その様子は、まるでおもちゃを取り上げられた子供のようだ。「でも、村の守護者が欲しいんだよなぁ……」(あの無秩序の森にはワイバーンもいたし、他にも不穏で強そうな魔物の気配が充満してたからな。彼女がいてくれれば安心なんだけど……) 村を守ってほしい俺と、隣にいたい彼女。伝説のヘルフレイムドラゴンをどう説得したものか、俺は頭を悩ませることになった。 闇の支配者と、魔王の遺産 「ここで暮らすつもりがないのなら……ここの守護者とかを連れていけば良いんじゃないのかなぁ? 結構つよいと思うのですよっ」 アシュテリアは小さな胸を張り、自信満々に提案してきた。 言われてみれば、ここに来るまでの道中、王宮の至る所で見たこともない魔物たちを見かけた。番犬のような魔獣や、重厚な鎧に身を包んだ巨漢、無機質な骨の兵隊。さらには上空を舞う、黒炎を纏ったワイバーンのような魔物まで。(あいつら、全部連れていっていいのか? 闇の王の槍を手にしたことで、俺がここの新しい主になったから、みんな配下になったってことなのかな……) もし彼らを村に連れて帰れるなら、これ以上ない鉄壁の警備体制が整うだろう。戦力としても申し分ない。「連れて行って良いなら、村の警備と戦力になりそうだよな。でも、勝手に連れて行って良いのかな?」 俺が首を傾げて尋ねると、アシュテリアは当然だと言わんばかりに、弾んだ声で答えた。「それは、当然なのですよ。この闇の世界は、レイニーくんの支配下になったのですし、新たなる命令をすれば、みな従いますよ……ご主人様っ♪」 彼女はニコっと愛らしく微笑み、俺の腕に自分の腕を絡めてきた。その無邪気な仕草とは裏腹に、口にされた言葉の内容はあまりに衝撃的だった。(……え? 闇の世界? えっと……他の地域に転移をしたんじゃなくて? また異世界に来ちゃった感じ??) 混乱が頭を支配する。ただの遠出だと思っていたのに、いつの間にか別の世界を丸ごと一つ手に入れてしまったのだろうか。(戻れるのかなぁ? あ、でも……連れて戻ればいいって言ってたし、行き来はできるっぽいよね) 思わぬ形で「魔界の軍勢」を手に入れることになった俺は、まずはどの魔物を村へ
「残念だけど……俺、今さぁ……加減が出来なくなっちゃってるんだよねっ♪ 瞬殺しちゃったらごめんね」 ニコっと笑う俺の瞳には、一切の慈悲は宿っていない。 それまで余裕を崩さなかったドラゴンが、バッと跳ねるように起き上がった。その巨躯は目に見えて震え、黄金の瞳には「死」の恐怖が鮮明に浮かんでいる。「あ、え? あの……ごめんなさい! 寝ぼけていただけなのですっ」 先ほどまでの尊大な口調はどこへやら、ドラゴンは慌てふためき、まばゆい光と共にその姿を縮めた。 煙が晴れた先にいたのは、禍々しい竜ではなく、地面に手をつき、涙目で必死に頭を下げる一人の可憐な少女だった。 漆黒の守護竜と、紫の瞳の少女 あ、まあ……そうだよな。 自分の家に勝手に入ってきた知らない奴が、寝込みを襲うように近寄ってきたら、誰だって驚くし、身を守るために全力で攻撃しちゃうよな。現状を冷静に分析してみれば、悪いのは完全に不法侵入した俺の方だ。 目の前で震える可愛らしい少女の姿を見ていると、さっきまでの禍々しい槍を振るう気なんて一気に失せてしまった。俺は憑き物が落ちたように肩の力を抜くと、素直に言葉を返した。「まぁ、人の寝床に勝手に入った俺が悪いんだよな……こっちこそ、ごめんねっ」「うぅ……ホントに死ぬかと思ったぁ……。いきなり攻撃をしちゃって、ごめーんっ!」 俺の謝罪を聞いて極限の緊張から解放されたのか、彼女は大きな瞳に涙を溜めながら、勢いよく俺に抱きついてきた。 擬態した彼女は、薄紫色の柔らかなセミロングの髪を揺らし、深い紫色の美しい瞳を潤ませている。その小さく温かな体温が伝わってきて、さっきまで山を吹き飛ばすような炎を吐いていたドラゴンだとは到底信じられない。 彼女は俺の胸元に顔を埋めてひとしきり震えていたが、やがてハッとしたように身を引き、その場に跪いた。 漆黒の守護竜と、永遠の誓い 「あの……一生おそばにいさせてください。そして、永遠の忠誠を捧げさせてくださいっ!」 いきなり可愛らしい少女に忠誠を誓われた。(ん? まだ寝ぼけてる? 意味がわからないぞぉ??)「え? 忠誠って……? まだ寝ぼけてるのかな?」 小さな女の子と言っても、俺より歳上っぽい……12歳くらいかな。そんな女の子が跪いてお願いをしてる。「寝ぼけてないのです……さすがに目は覚め
この黒い石で築かれた巨大な建造物は、夜空に浮かぶ影のように見え、高くそびえる塔がいくつも立ち並んでいる。塔の頂には常に暗雲が立ち込め、闇の火が燃え盛り周囲を照らし出していた。宮殿の門には重厚な鉄の扉があり、その威圧的な姿は訪れる者に畏敬の念を抱かせる。 宮殿の内部に足を踏み入れると、黒と赤を基調とした豪華な装飾が目に飛び込んできた。壁には黒曜石とルビーが嵌め込まれ、煌びやかな反射が美しい広がりを見せ目を引く。広いホールには豪華なシャンデリアが吊り下げられ、闇の火によって妖しく輝いていた。大理石の床には複雑な模様が刻まれ魔法陣のようにも見え気になってしまう。各部屋の入口には重厚なカーテンが掛けられていた。 王宮は豪華さだけでなく、厳重な警備が施されていた。闇の魔力によって強化された衛兵が宮殿の各所に立ち並び、無言で鋭い目を光らせていたが俺には無反応だった。宮殿全体には強力な魔法の結界が張り巡らされ、侵入者を拒む仕組みとなっており、結界に触れる者はその場で強力な呪いを受ける危険があるが、結界が可視化して見えるので問題は無かった。 さらに、王宮の内部には闇の王の魔法によって作られた監視の目が設置されており、不審な動きを感知すると即座に警報を発し衛兵を呼び寄せるらしい。廊下や部屋の随所には隠された罠が仕掛けられており、毒矢や落とし穴、呪いの魔法など多岐にわたる罠が侵入者を待ち受けている。また、闇の王が飼っている巨大な護衛獣も存在し、王宮の特定の区域を守っている。これらの護衛獣は闇の魔力を帯びており、通常の武器では対抗できないという説明がいろいろと伝わってきた。黒炎の洗礼と、想定外の守護竜 宮殿のあまりに禍々しい光景に、俺は思わず首を振った。 ここに住めと言われている気がするけれど、流石にここを拠点にするのは無理がある。ディアブロや他の悪魔たちなら喜ぶだろうけれど、人間であるルフィアや、神聖な気配を持つ天使たちをこんな場所に住まわせるわけにはいかない。「うん、ここは豪華で広くて良いんだけど……却下だな……」 早々に宮殿を後にし、広大な庭へと出ると、そこには山ほどもある巨大な影が横たわっていた。漆黒の鱗に、絶えずゆらゆらと立ち昇る禍々しい黒炎。その熱によって、周囲の山肌は赤く焼け、普通の草木が一本も生えない異界と化している。 薄暗い洞穴の中で丸まるそ
「分かってるなら、イタズラをしないでよね。危ないからさぁ」と、文句じゃなくではなく心配をする表情でミアに言った。「うん。わかったぁ〜」注意をされて素直に聞き入れて、嬉しそうに返事をしていた。(そう言えば……ミアに注意をする人がいないんだっけ。心配をしてほしくてイタズラをしていたっぽいなぁ……) そう、昨日は1体を脅しの意味で威嚇射撃をしたら……黒炎弾が威力の制御が出来ずに、ほぼ不発な状態の黒炎弾だったので、少し威力を強くしたファイアショットを試したら……大火力の巨大なファイアショットを放ってしまった。 イメージ通りに魔法が制御できなくなっていた。(うぅ〜ん……なんだったんだろ??思い当たることと言えば、恋だなぁ……セラフィーナと出会った日からおかしくなり始めたんだし。不治の病と言われてるくらいだし、重症だよねぇ……はぁ) 村の貴族の屋敷で、土地もあり儲かっていた時に作られた屋敷っぽくリビングには3人掛けのソファーが4つにテーブルが2つ設置してあった。他にはテーブルが3つあり4人で話ができる大きさもあり、椅子も各テーブルに4つ設置されていた。 少し肌寒いのか、ミアが寄りかかってきていつも通り腕に抱きついてきて、向かい合わせで抱きついて抱えられているミーニャに文句をいうかと思ったら気にしていない様子だ。「ちょっと、肌寒かったけど二人が温かくて、幸せ〜♪」と言うと二人が顔を上げて見つめてきて、ニッコリと笑い二人も幸せそうな表情をした。(ミアとミーニャは、相性は良さそうだね。良かったぁ〜♪) リビングに入ってくる気配の方を向くと、不治の病の元のセラフィーナが笑顔で駆け寄ってくる。「レイニー様、おはようございます」と、ミアの反対の俺の隣に座ると手を繋いできた。(うぅ……柔らかくて温かい手だなぁ♪やっぱりドキドキしちゃう……)「おい、小
ゴロッと回転し部屋の方を見るようにすると、座るとパジャマの丈が短くなり太ももが少し出ていて、直接ミーニャの太ももに俺の頬が触れた。ミーニャの柔らかな太ももの感触が伝わりドキッとしてしまう。 そんな事を考えていると、ミーニャが優しく頬を撫でてきてガバッと覆いかぶさるように抱きしめてきた。「……ぅ、う、うにゃぁ……すきぃ……。お兄ちゃん……、きょうは、かわいぃ」俺の髪の毛の匂いを嗅いでいる気がする……あれ、今日はオフロに入ってないんじゃない?臭ってないかなぁ……と心配になってしまう。「えっと……髪の毛臭くない?お風呂に入ってないから……」クンクンと匂いを嗅いでいたミーニャが「お兄ちゃん、の香りすきぃ……。いいニオイ」俺の頭に頬を着けて、しばらく、どっちが甘えているのか分からない状況が続いた。でも、お互いに甘えられたんじゃないかなぁ♪ 抱きしめるのをやめると、ミーニャがジッと俺の横顔を見つめていて……顔を近づけてきた。え!? なに? もしかして……キスとか!? と思っていると。「……カプッ♪ カプッ♪」と俺の頬を甘噛みしてきた。それに、味わうように俺の頬にミーニャの温かく柔らかな舌の感触がにゅるっとしていた。くすぐったい……回復効果があるんだよな、今回は……癒し効果もありそうじゃん?「な、なに……? え?」と驚いていると「お兄ちゃん、おいしそう……」意外な返答が返ってきた。「いや、あのぉ……食べないでよぉ!」慌てて言うと、「ホントには、たべないよ」と真面目な顔をして言ってきた。真面目な顔をしていう場面じゃないと思うよ。こわいってばっ! あ、でも……ワイルドなキスみたいな感じな







